映画 in 飛行機 [映画]

海外に住んでいるとこちらで映画を観る機会がない。
たまに日本映画も上映していたりするが、ここドイツはほとんど「吹き替え」なのである。

余談だが、欧州内でほとんどの人が英語を母国語の様に話す国とドイツのように結構話せない人が多い国の差は、吹き替えか字幕かである、というのが欧州に4年住んでの持論である。
英語を自由に話す国は映画に限らず、例えTVであろうと、それが日本のものであろうと、必ずそのオリジナル言語に字幕なのである。
必然的に映画やドキュメンタリーなど、アメリカのものが多く、皆、小さい頃から英語を耳で聞いているのだ。
なので、それだけ話せながら書くのはちょっと苦手と言う人も結構多いのだ。

さて、本題に戻るが、そういったわけで映画はほとんど観ないのかというと、実はそうでもないのだ。
と、いうのも(特に欧州の場合)13~15時間ものフライト時間の一番の楽しみは映画だったりするのだ。
しかも日系航空会社の充実度たるやすばらしいのである。
ほんの数か月前上映が終わったものは当たり前、たまに現在上映中のものまで公開されているのだ。
片道だけではとても観きれず、帰りの便のことまで考えたりする始末である。

と、いうわけで、
実は来週から日本出張なのだが、今回日系航空会社で安く取ることが出来たので、
今からちょっと楽しみなわけである。
先日、日本から戻ってきた人に聞いたところ、浅田次郎氏の「日輪の遺産」を映っているらしいので、それは確実に観ようと思う。
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ノルウェイの森 [映画]

昨日、映画「ノルウェイの森」をビデオで観た。

上映中見に行きたかったのだが帰国と微妙にずれて観に行けなかった。

正直、村上春樹の世界は映像では難しいだろうから「やっぱり、ムリだよな」と言う感想になるかと思っていたが
なかなか忠実にあの世界を再現しているな、と思った。

つまりストーリーがあるのかないのか ?? って部分も結構ある。
その分、この映画を一緒に観る人は限られてくるかもしれない。
好きでないとかなり退屈かも?

松山ケンイチは何を演らせてもきちんとはまるなぁと思う。
ただ、菊池凛子が「直子」ってのはちょっと繊細さがないと言うか強すぎるかなぁ・・・

毎回思うのだが、村上春樹は何故これほど世界中から受け入れられるのだろう?
個人的に「羊をめぐる冒険」の頃から彼の作品は好きだし、たいてい読んでいる。
それでも、世界で賞賛・ノーベル賞候補と言うのは正直ピンとこない。
いつも、何がそうさせるのか、をつかもうと思うのだが、いまだに見えない。
この映画でも何かわかるかな、と思ったのだが、やはり「これだっ!」と言うものはつかめなかった。

ちなみに周りのドイツ人に聞いてみたが「村上春樹」を知ってる人がいなかった。
まぁ、ドイツ人には受けないだろうなぁとは思うけど。


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「マイ・バック・ページ」 [映画]

先日、日曜日、たまたま名古屋にいたので二日酔いの頭を抱えつつ「マイ・バック・ページ」を1人で観に行った。
妻夫木くん、松山ケンイチ、共に好きな俳優なのでこの競演はかなり期待である。

果たして、いい意味で期待を裏切られた。
(ここからは観てない人は読まない方がいいかも)

松山ケンイチの役が??なのである。
もっと熱い革命家で、カリスマ的要素を持っていて、周りを巻き込んでいく、と言うような役を想像していたのだが、
ただの妄想家とでも言おうか。。
逮捕された後の態度など、嫌悪感を覚えるほどだ。

それでも「いい意味で」と言うのは多分これがリアルなのだ。

個人的にあの時代の学生運動の話や映画は好きだ。
何か魂に迫ってくるものがあるような気がする。
ただ、あの頃の学生運動そのものは大嫌いだ。
よく言われることではあるが、あの頃革命を叫んで暴力に訴えていた若者の多くは、熱が冷めるといつの間にか
嫌悪したはずの社会の一員となっていった。
そして、社会の一員と認められない者は、何かを置き換え、未だに闘争だのなんだの言っている。
予断だが、10年ほど前、会社に労働組合を作るという動きがあり、外資系企業でその素養がない為、外部に委託し「連合」とやらが乗り込んできたのだが、
その乗り込み方がまさに学生運動そのものだった。
あくまで個人的感想であるが、社会人の常識もなく、何を自分たちに酔ってるんだろうと思ったものである。

つまりあの時代の革命は「そんなもの」なわけで、この映画で描かれているのが正にリアルなのである。

しかし、この時代に大学生じゃなくてよかった。
間違いなく「ノンポリ」だったろうし、革命を叫んでる人を「バカ」とか言って殴られるか、殺されてたかもしれない。
好きなことやって、女の子を追い掛け回して、お気楽な「新人類(もう死語だけど)」とか呼ばれる世代でよかった。
でも、革命を叫んでた時代のおじさんたちは後になって気づいたはず。
お気楽そうに見えて、われわれ世代の若者はいろいろ考えていて、その後の世代に比べたら根性もあって、誇りを持っていたことを。
今のコなんて気力ないコが多いもんね。

しかしながら結論としては

「映画はやっぱり誰か素敵な人が横にいた方がいい」

ということ。
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博士の愛した数式 [映画]

いまさらながらユーチューブで観た。

元々原作は読んでいて、あまりにも面白かったので映画はどうかなぁと思っていたのだが、
主演が深津ちゃんと寺尾聡というちゃんとした俳優なので観てみた。

久しぶりにこの様な映画に出会った、というのが一番の感想。

僕はどちらかと言うと岩井俊二とかの映像重視派なのだが、この映画はなんでもない風景や撮り方が美しいと感じた。
とにかく、やさしいのだ。
映像も(繰り返すが例えば沖縄の海などの特別美しい風景があるわけではない)、セリフも、役者も、すべてがやさしいのだ。
そして、愛情にあふれているのだ。
その究極が博士の数式に対する愛情なのだが、その博士を見守る深津ちゃん演じる家政婦やその息子、田舎の風景、そしてそれを撮るカメラや演出に至るまですべてにやさしさと慈しみがあふれている。

こんな映画があったんだ!?

少し疲れてる人がいたら試しに観てみてください。
きっとやさしい気持ちになれると思います。
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阿修羅の瞳 [映画]

今日大きなビジネス成立してちょっと興奮してたので映画を観る事にした。
「阿修羅の瞳」
まず何よりも映像の美しさに驚いた。個人的に映画に一番求めるものが映像の美しさ。
あまり特撮ものやCGを使ったものは好きではないのだが、そういう話のわりにCGを使いすぎておらず、生身の人間で出来る部分は人間で撮影していたので興ざめすることなく観れた。
多分特撮ものファンには物足りないかもしれないが。
ヒロイン演じる宮沢りえも妖艶なほど美しく、これほど色気あったっけ?と驚いた。
そして何よりも主演の市川染五郎。 殺陣のシーンの動きの美しさは他の俳優とはやはり全然違うものだと言うことを実感。 指先の1本1本にまで神経が行き届いている感じ。 あれはやはり幼い頃より歌舞伎の稽古で培ったもので一般俳優には叶わないと思う。
また、彼のセリフもあえて歌舞伎調で、この時代劇の背景と合っていて、ほんとうにうまい撮り方だと感心した。
その他、劇中劇のように出てくる歌舞伎のシーンや舞台、さりげなくひねったセリフ、奇をてらいすぎずそれでいてすごく新鮮な画の撮り方、本当にセンスがあってうまい。
機会があったらこういう映画好きでない人も一度見てください。

それにしてもやはり一生をかけて身に着けた芸や立ち居ふるまいはやはり本物ですごい。
そういう揺るがないものを身に着けたいものだ。
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