ホンモノに触れる [芸術・美術]

「ホンモノ見る・ホンモノに触れる」という事をここ3年ほどのテーマにしてるんだけど、
なかなか忙しさにかまけて出来ていない。

そんな中、久々にベルギー王立美術館に行ってきた。

今回はベルギーに住む先輩の誘いで、王立美術館唯一の日本人承認ガイドによるツアーに参加。
ガイドと言っても研究者、いわゆる「先生」で、この方の専門は絵画の塗料や材料らしい。
その傍ら、皆に絵画の面白さを広める為にガイドをされている。

したがって、内容も面白い。
今回はルーベンスの絵画に関する話だったのだが、「ダ・ヴィンチ コードならぬ、ルーベンス コード」みたいなテーマで、まず講演、その後実際にルーベンスの部屋(王立美術館にはこの様な○○の部屋が100以上あるので、1日では見れない)へ行って、絵を見ながらの解説。

ルーベンスは生涯2000点ほどの作品を残しているが、すべてルーベンスが書いたものはほとんどないそう。
主にルーベンスの弟子達がルーベンス監修の元、書いているらしい。
その際も、弟子が例えば人物を書く際、好きに書いては「ルーベンスの作品」と見做されない為、ルーベンスの過去の作品からその絵のテーマに会う人物を探してきて模写するそうだ。
なので、同じような人物がいくつかの作品に存在する。

とか

ルーベンスは絵画の中に何人の人物を描こうが絶対に絵画の下の方の人物でも足まで入れて書いた。
これは天才的とも言える、卓越した空間把握の技法を持っているのだそう。
なので、画面下で足が描かれてない人物は間違いなく弟子が描いたもの、ということになる。

とか。

日頃、何も知らなくて見るのと、こういう話を聞きながら見るのとではやはり面白さが全然違う。

ちなみに写真が足元が切れている人物のいる絵。
しかし、こっちの美術館はなんで写真が撮れるんだ??
ルーベンス.JPG

去年フィレンチェへ行った際も「ポッティチェリエンジェル」の女性が本なんかで見るより遥かに美しいのに驚いたっけ。

やはり、もっと積極的にホンモノに触れていこうと思った1日だった。
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