ドイツ人の交渉力

先日、ヨーロッパとアジアの代表が集まる年に一度の会議に参加してきた。
各部屋に別れ１カ国対１カ国でスケジュールに従って会議する方式。
そこで毎年思うのだが、ドイツ人の交渉力というか会議進行力はすごい。
どの国が相手のときでも自分達がイニシアティブを取って、会議をリードし、主張していく。
１つには提案そのものが正しいということはあると思う。
自分の国に都合いいような理由付けや言い訳は入ってない。
（国によってはまず自分達を守る様な発言から入るところもある）

例えば今年の予算を決める場合。
ドイツ・相手国間の予算が前年比5％アップの提案が相手国からあるとすると、
＊ 5％というのは具体的な数字にすればどれくらいになる？
＊ その数字はヨーロッパで1番の売り上げのドイツと○○（相手国）の売り上げとを考えた場合妥当だと思う？
＊ 我々はマーケットをリードしていかなければならない。 そのためにはXXくらいの数字を出さないといけないのでは？
＊ ドイツの出した数字で決定

という感じ。
実際の業種や会議の目的などわからないと、上の説明ではちょっとわかりにくいと思うが、2番目の「妥当だと思う」という質問の時点で「現在の景気を考えたらこのくらいで・・・」とは言いづらい状況を作っている。
また、先にも述べたように数字が低い方が楽なわけなので、ドイツにとってもハードルをあげることになるというところにも説得力がある。

分かる人以外は何を言いたいか？？って感じだと思うが、要はドイツ人は強いなと感心するってこと。
せっかくドイツにいるわけだし、もっと細かく観察して、多少でもその強さ・交渉力を見につけられればいいな、と思う。

タグ：仕事 会議 交渉力 ドイツ イニシアティブ 予算